make progress は読めば分かり、問題の選択肢からもすぐに選べる。ところが、同僚に報告書の進み具合を聞かれると、頭に浮かぶのは We did a big progress。これが「分かる単語」と「使える単語」の差です。表現は知っていても、文の中で正しく使えるとは限りません。LetsWordsでは、ヒントを見ずに表現を思い出し、それを使って文を組み立てます。語法や文法の誤りを確認し、修正と説明を読んだ後、間隔を空けて復習します。一つの表現を例に、この流れを見ていきましょう。
無料問題で表現を知る
無料問題からこのページに来た方は、すでに最初の一歩を踏み出しています。LetsWordsの無料練習では、意味、文型、例文、よくある間違いを読み、解答を確認できます。英語版には8分野、1,500以上の表現があり、日本語版ではそのうち訳出済みの表現を掲載しています。登録は必要ありません。たとえば英語版のコロケーションでは、make、take、get、keep を使う組み合わせや、形容詞と前置詞の結びつきを扱っています。
ここで身につくのは、表現を理解する力です。ただし、問題には選択肢があります。make progress の問題なら、made と did から選べます。同僚へのメールには、その助けがありません。次に必要なのは、記憶から表現を取り出し、間違えずに使う練習です。LetsWordsの語彙トレーナーは、この段階を支援します。
意味を手がかりに表現を思い出す
LetsWordsの復習では、「改善する、目標に近づく」といった意味を見て、対応する英語の表現を思い出します。出てこないときはヒントを開けます。
これが、記憶から答えを取り出す「アクティブリコール」です。二つの選択肢から見つけることと、何も示されていない状態で思い出すことは違います。会話やメールで必要なのは、後者の力です。
思い出した表現で文を組み立てる
make progress を思い出せたら、生活や仕事の具体的な出来事について一文書きます。たとえば同僚に、報告書の作成がかなり進み、序論と結果の章が完成したと伝えたいとします。
表現を思い出した直後でも、長い文になると、日本語の「する」に引っ張られて do を選んでしまうかもしれません。最初の文がこうなったとします。
We did a big progress on the report: the introduction and the results are ready.
カードの答え合わせだけでは、この誤りは見つかりません。表現そのものは正しく思い出せていたからです。実際に文を作って初めて、使う際の問題が表れます。
LetsWordsのフィードバック例:一文を4か所直す
LetsWordsには短いフィードバックと詳しいフィードバックがあります。詳しい形式では、次のように確認できます。
誤りを直す。
- did → made。progress と組み合わせる動詞は make です。日本語ではどちらも「する」と訳せる場面があるため、訳語だけでは選べません。makeとdoの練習でも違いを確認できます。
- 余分な a を取る。この意味の progress は不可算名詞です。Cambridgeの文法解説にもあるとおり、a を付けません。
伝えたい内容を正確にする。
- big → significant。進展の大きさには、good、great、significant などをよく使います。Big progress は不自然な組み合わせです。この文では significant が自然で、伝えたかった「かなり進んだ」という意味にも合います。
- the results → the results section。the results は作業から得られた結果です。完成したのが報告書の章なら、the results section と書きます。
修正すると、こうなります。
We made significant progress on the report: the introduction and the results section are ready.
伝えたい内容は変わっていません。直したのは、単語の組み合わせ、冠詞、表現の精度です。これで、訳語だけでなく、make progress on +取り組んでいる仕事、という使える形が残ります。フィードバックは学習目的も考慮します。一般英語では実用的な使い方を、試験対策では答案にふさわしい語彙かどうかも確認します。
別の場面でも使ってみる
一文正しく書けただけでは、いつでも使える表現になったとはいえません。時制、前置詞、意味の焦点が変わる場面でも使います。
The town is making progress towards safer cycling routes.
今進んでいる取り組みなので is making です。on の後に仕事を置く形から、towards の後に目標を置く形に変わっています。
意味の範囲も確かめましょう。
We made progress on the application.
We met the application deadline.
一文目は、申請書の作成が進んだという意味で、提出まで終わったとは限りません。二文目は、締め切りに間に合ったと伝えています。LetsWordsは、選んだ表現が文の内容と合っているかも確認します。meet a deadlineのページでも、この違いを説明しています。
チームで全5章のうち2章を書き終え、提出まであと1週間ある場面を考えてください。完成したとは言わず、進み具合を一文で伝えるなら、たとえばこう書けます。
We have made good progress on the report, but we still need to write three sections.
後日の復習でもう一度使う
間隔反復では、それまでの出来に応じて、make progress が後日の練習に再び登場します。意味を見て表現を思い出し、今度は英語学習について書いてみます。
I’m making steady progress with my English: I can now explain a problem to a colleague without switching languages.
以前と同じ誤りが出たら、フィードバックで確認し、新しい例文を作って修正を定着させます。
この練習に意味がある理由
- 思い出す練習。 KarpickeとRoedigerの実験では、繰り返し思い出す練習をした単語のほうが、読み返すだけだった単語よりも1週間後によく記憶されていました。LetsWordsでも毎回、選択肢を見つけるのではなく、意味から英語の表現を思い出します。
- 間隔を空ける復習。 Cepedaらのレビューは、学習を時間的に分散させることが後の想起に与える影響をまとめています。続けて詰め込む学習よりも、間隔を空けた練習が有効でした。LetsWordsでは、一度のレッスンで終わらず、後日の練習に表現が戻ってきます。
- 書いて使う練習。 HulstijnとLauferの実験では、新しい語を使って文章を作った学習者が、最もよく語を覚えていました。穴埋めをした場合はそれより少なく、読むだけの場合はさらに少なくなりました。LetsWordsでは、各表現で文を組み立て、何をなぜ直すのかを確認します。
どのような学習に向いているか
仕事や日常生活の英語。 メール、仕事、読書で出会った語を個人のコレクションに追加して学べます。用意されたコロケーション、句動詞、イディオムのコレクションから始めることもできます。報告書、会議、取引先へのメールなど、実際にありそうな場面について書いてみてください。英語で考える練習には、英語の語義説明を選び、必要なときだけ訳を表示する方法があります。すでに単語カードを使っている方は、想起と間隔反復を続けながら、語法と文法のフィードバックを加えられます。単語カードと実際に使う練習の比較でも説明しています。
IELTS対策。 試験向けの語彙、アカデミックな語、表現から始められます。フィードバックは試験対策という目的も考慮するため、一文の練習でも、Lexical Resourceで評価される語彙の正確さを磨けます。同じ make progress をTask 2で使うなら、次のようになります。
Many governments have made considerable progress in reducing air pollution, but traffic congestion remains a serious problem in large cities.
次の段階は、LetsWordsのIELTS Writingです。一文から、苦手な評価基準に焦点を当てた部分的な答案練習へ進みます。その後、Task 1またはTask 2の答案全体を書き、4つの評価基準に沿った詳しいフィードバックを受けます。AcademicとGeneral Trainingの両方に、数百の課題があります。
最初の一歩
読めば分かる語を、実際に使える語に変えるには、意味から表現を思い出し、それを使って文を書く練習が必要です。LetsWordsでは、誤りとその理由を確認し、後日の復習でもう一度使います。登録時に目的とレベルに関する質問に答えると、それに合わせて練習が設定されます。支払い前にフィードバックを試せます。
